比較的落着いた住宅地に建つ、2階建ての木造住宅である。この住居には、大きな扉が3つあります。
一つ目はリビングダイニングにある巾5500mmの扉で、壁の中に収納することができる。この扉を開け放つと、リビングダイニングは中庭と一体となり、開放的なスペースに変わる。
二つ目は中庭と街路の境目にある巾3700mmの木製の片引戸である。この戸を開けている時は、中庭は街路空間に対して開放的な場所になり、気軽にそこに立ち寄れるような雰囲気になる。閉めた時には中庭の雰囲気は一変し、落着いたプライベートな空間となる。
三つ目は門扉としての木製の回転扉である。中庭の他にも空庭(屋上庭園)光庭、坪庭があり、これら4つの庭は、それぞれの場所の性格に合った特徴的なつくりとなっている。空庭に降った雨水は、光庭に流れ落ち、中庭の水盤へと流れ込む。扉の開閉や光の変化によって、空間の変化を楽しめる住居である。
都市という市街地の中で、建築をいかにつくるか…に興味がある。
まわりの環境や与えられた条件の中で採りうる最小限の表現、その手段、方法からのみ得られる最大限の豊かさ、何らかの可能性や空気が感じられる空間、場づくりに力を注いでいきたいと思う。そして、建築が現在の都市の中で、どのような接点を見いだせるのかを探りたい。背壁はそんな接点でもある。それはイメージであり、古い遺跡のように形として残っていくものでもない。
都市の中に蓄積された不変なるもののイメージであり、わたしの中の堅いよりどころである。
中庭あるいはむしろ取り込まれた街路の場所ともいうべき中庭と住居内部との接点、そこに背壁が立つ。
背壁はひとつづきの長い壁で白く塗られるが、建物の部分や日差しや人々の姿がさまざまに影を落とし、また消えるその色である。
一層目は施主が経営する接骨院で、奇談としてのコンクリート構造。
二、三層の木構造の住宅部分を、構造的にも経済的にも支えている。その街々の、ありふれた素材、工法を取り入れる事が住居(すまい)の原点と考えている。
まわりの環境や与えられた条件の中で採りうる最小限の表現、その手法、方法からのみ得られる最大限の豊かさ、何らかの可能性や空気が感じられる空間・場つくりに力を注いだ。
住居と整骨院は完全に分かれており、住居へは北側の道路から大きな扉を開け入ることになる。すべては街路空間によってつながっている。
宝塚歌劇団にあこがれている“おねーさん”こと奥さんとその夫のために提案したプロジェクトである。
敷地の前面道路は街路樹のある整った道路で、ニュータウンの中心道路でありながら車の通行量も少なく、落ち着いた雰囲気を持っている。
発声練習ができる趣味の音楽室が欲しいとのことで、演劇、音楽、英会話学校等のカルチャースペースまたはイベントギャラリー等の貸スペースとしても使用可能な趣味室を提案した。
住居部分と貸スペース部分のつながりを調節するための緩衝地帯として、縁側のような性質を持ったギャラリースペースを用意した。プライベートとパブリックを分け隔てるのが白い壁、背壁である。この場所の扱い方で、生活のあり方が大きく変わるだろう。
不整形な細長い四角形の敷地に、戸建住宅を建てる計画。
3方はみな敷地境界線近くまで隣家が迫っており、ひらけた場所は前面道路側だけであった。
一方でプライバシーを大切にしたいという要望もあり、前面道路側は可動ルーバーで開放感を調節しつつ、敷地の奥に庭を確保し、そちらに向かって思いきって解放するという案となった。
また、視線が奥まで届くような場所をいくつか用意し、限られた面積の中で、最大限のひろがりが得られるようにこころがけた。
中庭には見上げる柔らかい光が降り注ぎ、他人の視線を気にすることなく窓を開けることができる