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木ノ本の家

どこにでもある町家の、既存構造材を残しながらの改装である。
屋根の形状を変えるだけで、天井の高い『木の香る住宅』に生まれ変わった。
改修前の外観と比べると、改修後の外観は片流れの屋根になった。
屋根裏部屋へと至る廊下から居間を見下ろすと、奥のトップライトからも光が降って来る。
既存構造丸太の梁の自然の曲線は、空間に柔らかさを出してくれる。
大きな窓は規格の住宅用アルミサッシの連窓である。
屋根裏部屋のための階段を上ってデッキの右に屋根裏の個室がある。
屋根が片流れになったので、垂直方向の開放感がある。

長居西の家

帰れない家(大改造!!劇的ビフォーアフターにて放映 2003.08.17)
築82年の平屋の4軒長屋の2軒分を大改装。この地域は、戦争でも奇蹟的に焼け残った所だが、度重なる増改築で住居の環境が悪くなり、一部は道路にはみ出てしまっていた。出ていた部分を削り取り、元の長屋に復元し、さらに快適な住居、風・光の通りを良くする為に「中庭」と「坪庭」を創る。
中庭は前面道路との間の大きな引戸を開閉することで、開放感が大きく変わる。「中庭や」「街路空間」に魅力を感じる。それは、内と外の「接点」ともいえる魅力ある曖昧で中間的な場所。
また、住居に「外部空間」をどこまで引き込む事が出来るか、それが住居に「風穴」をあける事になる。

滝野の家

旧家の400年目の大修理
旧家の屋敷は、改築が重ねられ損傷も激しかった。今回の工事は、その修復も兼ねつつ、住居としても使い続けるための増改築工事であった。難工事であったが、さらに長い年月を生き続けることを願っている。
梅の老木がある「内庭」と「中土間」はガラス扉を引き込む事で、大変気持ちの良い一体のスペースに様変わりする。正面の白い壁「背壁」は、住居の背景として、生活に溶け込んでいく。この場所は、小舞台として使われる事も想定しており、演奏会も行われた。タタキでつくられた踏み台が見える。左に白い「背壁」が、上部には中2階が見える。床は、赤松の古材(十分乾燥されている)を利用してフローリングに加工して、広幅で節があり風相のある美しい木目の仕上げ。

大野台の家(そば屋 藍)

オーナーは3年前から蕎麦屋の開業を計画しており、その為のスペースを探していた。
最終的に購入した土地は、出来てから30年程度が経過したニュータウン内の土地であった。
小さなそば打ちのスペースのみを増築して、以前の建物の台所を厨房に、洋室と和室を広間(ここでそばをまかなう)、玄関とホールを広い「土間」とし、庭には広間と床つづきの舞台(デッキ)を設けた。
元々の玄関とホールを砂利の洗い出しと、大きな割れ石(中国産御影石)を使用して広い土間空間にした。
舞台より見る広間と白い「背壁」「広間」と街路空間との間にある「舞台」は「通り庭」と共に、内と外の「接点」にある重要なスペースである。「広間」と「舞台」は建具の開放により空間が一体化され、住まうだけで無く蕎麦をまかない、時にはイベントやギャラリーとして利用れ、白い壁「背壁」は舞台と広間の背景となる。

CopyRight (c) Mizutani Yoshinobu Architect&Associates.